第4章 眠れる森の美女…101年後♥️♥️
棺の縁に首をもたせかけている彼女の長い髪はほぼ乾くと栗色にしっとり輝いていた。
「それで、またどうせ兄貴にやられるんだろうなあ」
それならば。
向かいに座り姫を見下ろしていた身を屈め、ハルカはそっと彼女に口付けた。
彼女の唇は思ったよりずっと柔らかく、角度を変えて当たるたびにピク、と動く。
そんな二人から顔を逸らして鳥たちが見守っていた。
「……っん…」
ほんの小さな囁きを返した姫を見るとぽっと頬が赤く染まっていた。
軽い口付けを繰り返し、ハルカは首元から夜着の下に手を差し込んだ。
「せめてお前も気持ち良くなれよ。 じゃないと不公平だろう」
ハルカが言った。
姫は兄王子だけではなく、今まであらゆる男に弄ばれきたに違いない。
つつんだ手のひらで胸を揉み、その頂を人差し指で撫で回す。
「ふ…っ……う…っん」
鼻にかかった、感じ始めた女の声だった。
堅い蕾の感触を認めると優しく摘んで、今度はややキツめに指の間に挟む。
「っ…!」
「痛くないか」
彼女の反応を伺いつつ強弱をつけ、ハルカが舌先で姫の口内もくすぐった。
ハルカには特にいやらしいとかそういうことをしている気持ちは無かった。
どちらかというと小動物を可愛がってるような心持ちに近い。
「奪われた分は俺が与えるから………」
彼は彼女の秘部を除く肌に触れ、壊れもののように口を付け、大切そうに姫を愛撫した。
ハルカ的に、オーロラ姫とは庇護欲を掻き立てられる。 そんな存在になりつつあった。