第4章 眠れる森の美女…101年後♥️♥️
****
突然に目覚めた姫は、いつものように身を起こしたものの、どこか得体の知れない違和感に戸惑っていた。
「今回は汚れてないわね………? でも」
どことなく、体がけだるいような。
肌がぴりぴりして火照るような。
それに加えて下腹の辺りが妙に熱かった。
「チュンチュン、姫様姫様。 おはようございます」
「今日はお天気もいいですし、小川のほとりで花でも摘みに行きませんか」
鳥たちに誘われ姫が覚束ない足取りでついていく。
「………あら、これはなあに?」
新しく可愛らしい夜着が何枚か畳んで小川の木陰に置いてあった。
小鳥が描かれた綺麗な細工の櫛も。
「姫様に似合うと思いますよ」
「きっと素敵な人からの贈り物です」
姫がその場に座りさらさらした生地の夜着を両手に取った。
「私、誰かからのプレゼントなんて久し振りだわ」
そうして思わず顔を綻ばせた。