第4章 眠れる森の美女…101年後♥️♥️
「チュンチュン、王子様。 水場をお探しですか?」
「ン…何。 お前ら」
ぱたぱた頭上を飛び回る数羽の鳥がハルカに話しかけた。
「私たちはずっと姫様を見守っております」
「代々の使命なのです」
「100年生きているというわけではありませんが」
「私たちが言葉を話すのもまた」
「おいおい、一気に喋るな。 そんなのはどうでもいいが、水場はどこだよ」
ハルカがやれやれと姫の体に手を差し入れて立ち上がると、鳥たちが顔を見合わせ、二人の周りを嬉しそうにぐるぐる回った。
「こちらです」
「こちらです」
「こちらです」
けたたましく鳴く鳥に案内され、ハルカは彼女の身を清めに泉に向かった。