第4章 眠れる森の美女…101年後♥️♥️
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しばらくののち、ハルカは再び姫の元に戻っていた。
「さて」
腰に両手をあてて人気がないかと辺りを見回す。
町で買い物をしてから帰ると言って兄王子と離れたのである。
「さすがにな。 半裸の姫さんを精液まみれにして帰んのはな………」
自分の道徳心からのみでいえば、彼女をどこか人目に付かない所に運んでおきたいところだった。
(おそらく今までも、ああいう目にあってきたんだろうし)
けれどそれは兄弟間でのルール違反だろう。
相変わらず寝こけている姫に半ば呆れつつ、取りあえず口のなかに指をいれた。
ドロリとした精液をかき出し口の回りを拭いてやる。
「ダメだな。 髪や首も…あの兄貴はホントに。 あー、めんどくせえ、どこかに水は」
ぱく。
言いかけて、自分の指が包まれる感触がしたので目を戻した。
姫が目を閉じたまま自分の指をくわえてチュウチュウ吸っていた。
「………」
普通の女がやるとなかなかにエロい。
が、いかんせんこれは、幼児が何かを咥えて離さない様に似ている。 ハルカはそれをじっと見つめ、仕舞いに笑いが漏れてきた。
こんなのに欲情するのは自分には無理だ。
「お前も…そういうの、いい加減にしろよな」
指を彼女のなすがままにさせておき、彼が棺を背にその場に腰かけた。
そうしながら、少しの間くくくと笑っていた。