第1章 みにくいあひるの子 …池のほとりで♥️
危うげな美しい顔立ちの少年に木こりは見とれそうになったが、視線を下に移しすぐに顔を赤らめた。
「た、確かに……不思議、だよね! 一部はもう立派な大人だしっ」
アヒルは木こりが目を逸らす中、自らの裸体を再び確認した。
(なんかムズムズすると思ったら)
人間の性器がピンと勃ち上がっている様子を目にし、彼はそれが発情のサインであると理解した。
「でもそんな考え方、良くないと思う。 貴方は自分で必要なものを選ぶ権利があるんだよ」
女性はわたわたとしながらもアヒルに向かって優しく語りかけた。
アヒルは彼女の言葉に耳を傾け、再び彼女をじっと観察した。
木こりの服装を着込んでいる彼女の胸元はこぼれ落ちそうなほど豊かで、腰はほっそりと締まっているのが分かる。
彼女の容貌は端正で落ち着いたな印象を受けるが、それでも彼女の表情はとても豊かだ。
「ねえ、ちょっと待って」
「え?」
ふと、何かを思い付いたアヒルがずい、と木こりの前に出て距離を詰めた。
「立派な大人って? 立派な大人を見たことあるの?」
彼女が後退ろうとして後ろ手をついたとき、至近距離でアヒルが彼女を見つめた。
「んっ!? 私の名前はま、真弥だよ」
どこか熱に浮かされたような彼の様子だった。
「真弥さん、さっきの。 他の男の裸を見た事あるってこと?」
「え、ななな何!?」
ぱくん。
「ひやあっ!!」
不意打ちでアヒルに耳を口に含まれた木こりが悲鳴をあげた。
甘噛みを繰り返し「どうなの?」と返事を催促してくるアヒルの息がかかり、彼女の耳たぶがかあっと熱くなる。
「いきなり、ま、待って待って何? 当たってるから、色々と!!!」
彼女を押し倒し、アヒルは木こりが着ていたシャツを左右に開いた。
ぷるっ。
アヒルが想像していた以上の、弾力のありそうな乳房が目に飛び込んできた。
薄い朱色に膨らんだ乳輪がひどくいやらしく見える。
一方、中央に鎮座している乳首はささやかで可愛らしい。
ごくん、と喉をならしたアヒルは吸い寄せられるようにそこへ顔を寄せた。
「あっ」
(これは、おれのだ)