第11章 マッチ売りの少女…1月1日❤❤
お湯から出てタオルで体を拭いてから、洗っておいた下着を身につける。
まだ湿っていたが気にしないことにした。
そしてブラウスを手に取った時、ふと鏡に映った自分の姿が目に入った。
そこには痛々しい姿の自分が映っている。
腕や足にアザがあり、ところどころ血が滲んでいた。頬も腫れている
「ひどい顔……」思わず呟いてしまうほど酷い状態だった。
(これじゃますます外に出れないわ……どうしよう)
そんなことを考えているうちにどんどん悲しくなってくる。
途端に心細く、怖気づいてしまそうになった。
(帰らなくちゃ駄目なのに………)
涙があふれそうになったその時、浴室のドアがノックされた。
外から声が聞こえてきて、胸がドキッと鳴る。
「サラちゃーん? まだ入ってるのかなあ?」
ホーリーの声だ。彼はドアの外で待っているらしい。
(そうだ、彼がいるんだったわ……早く出なきゃ……!)
急いで服を着てドアを開ける。
するとすぐ目の前にホーリーが立っていた。
彼はサラの姿を見ると顔を輝かせた。
「あはっ、良い匂い。 待ってたよお」
ホーリーがサラの腕を掴み部屋の中へと引っ張っていく。
抵抗するきっかけを探しているうちに結局、手を引かれるままにベッドの端に立った。
当然のようにベッドに押し倒されると、あっという間にせっかく着た服を脱がされてしまいそうになる。
「待っ、あの……!」
慌てて手で隠そうとするが、その手を掴まれてしまう。
「ダメだよお、サラちゃん。 隠しちゃあ」