第8章 ラプンツェル…少女の物語♥♥
口を離した彼はたった一言。
「………きみが好きだよ」
思考が脳に到達する前に言葉を発した。
するとフリンがさ迷っていた頭の中の霧が晴れた。
────彼女はいつもここにいた。
良くないことだと思いつつも、フリンは心のどこかで慰められていた。
旅の途中に通り過ぎていく人々の中で、何があってもマドカだけはここにいる。
フリンからは、彼女は誰といても一人ぼっちのようにみえたのだ。
そのくせ、少女は『寂しい』という言葉を教えても、決してそれを使おうとしなかった。
胸から脇へと手をすべらせていく。
薄い腰から腹へ。
その間、マドカが嫌がるそぶりを見せたらフリンは素直に元の場所へ戻った。
代わりに長い時間、延々と口や手で彼女を可愛がるので、しまいにマドカは言葉少なになった。
秘部の襞を上からなぞっていくと、フリンの指先が窪みに到達するまでに既に愛液で溢れているのが感触で分かった。
同様に、自分自身も昂っていく。
フリンは触れ続けた。
どこともなく赴くままに彼女の外側も中も。