第1章 みにくいあひるの子 …池のほとりで♥️
「あっぁっうんンっ…っ! もぉ、ダメえぇッ!!」
気付くと鼻先に当たっていた突起は一回り大きくなっていて、微弱な収縮を繰り返していた。
木こりは全身からぐったり力が抜けて、けれどとても気持ち良さそうだった。
アヒルは初めて自分がオオカミに生まれて良かったと思った。
「ん、あれ? 真弥」
呼びかけてみるも木こりはそのまま動かなくなった。
「い、生きてるよね」
胸に耳を付けると動いてるし、静かな呼吸も聞こえてくる。
「疲れてたのかな………?」
アヒルは木こりの着衣を直し傍の地面にお腹をつけた。
その間フンフン首すじの辺りに鼻を押し付けてみたり、頬っぺたを舐めていたら、くすぐったそうに木こりの口の端っこがあがる。
「うう、かわいいなあ」
アヒルは呟いた。
いつまでも彼女を眺めていたかった。