第7章 ラプンツェル…妖精の物語♥️
他方で、自分の言動に対していつもにも増して過剰過ぎる反応を返す今の美和。
こういう、初めて見る彼女も不思議と。
「どちらかというと、結構、好き………かな…あれ?」
そう思って口に出したら、美和の顔の赤さがリュートにも伝染した。
それと同時に、自身の性器に力強い生命の塊が流れ込むのを感じた。
ニュルっ。
「えうっ」
「あっ…?」
未知の感覚に、二人がハッとして局部に視線を下げる。
美和の秘部の入り口にたしかに亀頭の切っ先が潜り込んでいた。
「は、はあ、入っ……?」
「僕のが膨らんでるね。 なるほど………きみのぬるぬると僕が硬くなるのが必要だったんだ」
「そう…なのデスね………」
「このままもっと入れていいかな?」
開眼した、とばかりにキラキラした目で見つめてくるリュートだった。
「………」
美和は考えた。
触れあったり舐めたり見つめあったり話をしたり。
これはまさに、人間の性交時の行為と似ている気がする。
さっきから、自分の脳みそが溶けそうな感覚には恐れもあるし戸惑うものの。
しかし何にしろ、彼とならばきっと平気だ。
美和もそんな彼に力強く頷いた。
「ゆ…っくり……お願いしマス!」
「分かった! お邪魔するよ!」
「ハイっ!!」
威勢よく声をかけ合い、二人はおそらく妖精史上初の性交を始めた。
彼らは自然と笑顔で抱き合った。
人間の行為を容易く実現できた、互いの能力を称え合うという意味で。