第7章 始まりと終わり
マリーが目を再びリヴァイへと向けると、その先にたくさんの動く陰が見える。だんだんと近づいてくる馬の足音。
マリーが確認しようと目を細めると、無数の緑のローブが見えた。
『兵長!応援です!応援部隊が来ました!』
マリーは希望が見えたと笑顔でリヴァイに呼びかけると、リヴァイもマリーの横に並び、
「あぁ…。」と息を漏らした。
応援の兵士1人にリヴァイが話しかけると、エルヴィンは全体を率いて大きく旋回しつつ撤退しているという。巨人の殲滅しだいリヴァイ達後方部隊も撤退するようにと。
それをリヴァイの横で聞き、マリーは今だ戦闘の続く後ろを振り返る。
最初に自分達といた兵士は何人残れているのか。先程から見ていないリヴァイ班の先輩達は無事なのだろうか。
巨人の数が残り数体になっている。
自分は生きのびることができたのか。初めての壁外調査を乗り越えることができたのか。
マリーは大きく息を吸い込んだ。