第7章 始まりと終わり
全ての巨人を倒し終え、リヴァイが指揮をとり帰路へ進もうと陣形を組み直していた時。
マリーは後ろから再び馬の足音を聞きとり、その先を見つめる。
今度は先程とは違い1人の様だが、マリーは仲間と認識すると駆け寄って行く。
しかし、直後マリーの目は大きく見開き口を両手で覆う。
マリーは一瞬足を止めるが、すぐに先程よりも早足で駆け寄る。
『何があったの⁈』
マリーの叫びに似た声にリヴァイを含め一斉にそちらを見る。
そしてマリーと同じ様に目を大きく見開く。
片方ずつの手足を失い、今にも意識が飛びそうな兵士。馬にもたれかかるのがやっとなその様子に、馬から降ろしつつみんなが不安を感じていた。