第7章 始まりと終わり
一方マリー達は未だ戦い続けていた。
あれからさらに人数が減ったようだ。
人の数が減ると一体の巨人を相手にする人数も減るため、どんどん状況は苦しくなっていく。
そんな中、一つの影が目で追えないような速さで巨人を倒していく。
一体…また一体と。
リヴァイは部下の死を背負い、狂ったように刃を振るい続けていた。
『兵長!そんなに無茶していたらガスが持ちません。それに兵長の体も…。』
マリーが側まで言って声をかけるが、リヴァイは聞いていないのか聞こえていないのか。返事はなく目が合うことはない。
マリーが不安げに空を見上げる。
あぁ。雨が今にも降り出しそうだ。