第5章 胎動
そ…そうだったんですか。
エレンは驚いて口を開けている。
「マリーはこうして今優秀な兵士になってくれているからね。私の判断は間違っていなかったようた。」
エルヴィンは微笑むとマリーの耳元に口を近づけて、
「食事が終わったら私の部屋に来なさい。教官には言ってあるから訓練には出なくていい。」
小声でそう言って食堂を出ていった。
「かっこいいー。」
エルヴィンの後ろ姿を見てエレンがそう呟いた。
「団長ってあんな顔で笑うんだね。」
アルミンは今あったことが夢だったのではという顔をしていた。