第4章 嫉妬と友と
…い。お…い。
おい!
マリーは薄っすら目を開ける。
目の前には兵長の顔。
『あれ?…兵長?夢?』
「何ふざけてやがる。てめえ待ってるって言ったよなぁ。なんでてめえ他の男の部屋で寝てんだよ。なんで出迎えに来ねえんだよ。」
『ご…ごめんなさい。』
マリーは昨日のことを思い出していた。
もういい。
そう言ってリヴァイは部屋から出て行ってしまった。
ずっと待っていたのに。兵長は約束通り無事に帰って来てくれたのに自分は出迎えにも行かず何をしているんだろう。
マリーはポロポロと涙をこぼしながら部屋をあとにした。