第4章 嫉妬と友と
『ハンジさん…。』
自室の扉の向こうからマリーの泣き声が聞こえて扉を開ける。
マリーはハンジに抱きつく。
「どうしたの?そんなに泣いちゃってさ。リヴァイと喧嘩?」
マリーは泣きながらうなずく。
今までのことをハンジに全て話した。友達が出来たこと。昨日は友達と話しこんでそのまま寝てしまったこと。リヴァイに怒られたこと。
「マリーはリヴァイのことどう思ってるの?嫌いになった?」
首を横に振る。
「リヴァイはさ。嫉妬してるんだよ。マリーとその男子にさ。いや〜かわいいとこあるよね、リヴァイも。」
ハンジはニヤニヤと笑っている。
「リヴァイは調査中もずっとマリーのことばっかり考えていたからさ、マリーも同じだと思っていたんじゃないかな?リヴァイなりに淋しいんだよ。」
ハンジはマリーの頭をなでる。
もう一度謝って、ちゃんと自分の正直な気持ちを伝えておいで。
そう言われマリーはリヴァイの部屋へ向かった。