第4章 嫉妬と友と
リヴァイが食堂を通りかかると、訓練兵達の話しが聞こえてきた。
「なぁ、マリーはまだ起きてないのか?」
「昨日遅くまで起きてたからね…。」
「マリーは男子寮で寝ていたの?」
「あぁ…なんかさ…」
言い終わる前に扉が蹴破られる大きな音に驚き、話しをやめる。
扉の向こうに兵長の姿を確認し、一斉に立ち上がり敬礼をする訓練兵。
しかしリヴァイはそれに目もくれず、先ほど会話をしていた者達のところまで歩く。
足の痛みなんてどうでもよかった。
「おい…。」
1人の男子訓練兵の胸ぐらを掴み、机に押し付ける。
「は…はい!」
「マリーが男子寮で寝たというのは本当か。」
「はい!昨日話しこんでしまっ…」
言い終わる前に床に投げつけられる訓練兵。
「今マリーはどこにいる…。」
「…お…俺の部屋に…。」
リヴァイは訓練兵から手を話すと廊下へ出て行った。