第4章 嫉妬と友と
壁外調査から帰還し、皆が部屋に帰り落ち着きをとり戻し始めた頃。
リヴァイは足を引きずりながら団長室の扉を開ける。
「おい、マリーを知らねぇか。」
「いや、まだ会っていないが…。」
「姿がどこにも見えねぇんだ。何かあったのかもしれねぇ…。」
不安がこんなにも顔に出たリヴァイは珍しいとエルヴィンは笑う。
「マリーも大人になったんだ。大丈夫だろう。」
エルヴィンがなだめるように諭すが、リヴァイは出て行ってしまった。
マリー…マリー。
リヴァイは改めて自分の中のマリーの存在の大きさを感じていた。