第4章 嫉妬と友と
まだ太陽も覗いていない明け方。
リヴァイ達は巨人が動きだす前に壁内に帰ろうと動きだしていた。
「エルヴィン!間に合いそう?」
前方を走るエルヴィンにハンジが話しかける。
「あぁ、奇行種の大群にでも会わなければ行けそうだ。」
今回の調査は被害が大きく、生き残った者達は皆ケガや意識の無い者ばかりだった。
「リヴァイがケガをしたことは痛手だな…。」
後ろで荷台に座るリヴァイを横目に見る。
「チッ。こんなもん何でもねぇ。ただの捻挫だ。唾つけとけば治る。」
「いや、唾で捻挫は治らないだろw」
リヴァイがブレードに手をかけてハンジを睨む
「ちょ…今馬の上!落ち着こうか!」
リヴァイは馬を走らせながら空を仰ぐ
マリー、俺は生きている。
お前のところに帰れるぞ。