第4章 嫉妬と友と
訓練終了後、マリーはいつも通り1人で部屋へ戻ろうとしていた。
昨日別れたばかりなのにすでに淋しくなっている自分に呆れる。
私訓練中もずっと兵長のこと考えてた…。
「なぁ!」
今日はよく声をかけられる日だと思いながら振り返る。
『エレン、どうしたの?』
「あのさ、友達になってくれないかな?」
『友達…。お願いしますっ!』
喜びを隠しきれずニヤけながら勢いよくお辞儀をするマリーに、
エレンは笑ながら
「こちらこそよろしくな。あとさ、紹介したい奴らがいるんだ。」
そう言うとエレンの後ろから女の子と男の子が走ってくる。
「こっちがミカサでこっちがアルミン。ずっとマリーと話したいって思ってたんだけどマリーは1人が好きなのかと思ってさ。よかったよ。」
『そんな!すっごく嬉しいよ。よろしくね、エレン、ミカサ、アルミン。』
なんだかこれから楽しくなる予感がした。