第3章 存在
「エルヴィンには報告したの?喜んでたでしょ。」
『…団長とは話せません。私は一訓練兵ですし、あくまであの人は
団長ですから。』
マリーはさみしげに笑う。
「そうかい。マリーは?さみしくないの?エルヴィンは団長である前に君の家族だろう。遠慮しなくていいんだよ?」
大丈夫です!
笑っているつもりだろうけど隠せてないよ。
ハンジはマリーの頭を優しく叩いた。
「リヴァイには?」
一瞬で赤くなるマリー。
『どうして今兵長なんですか///』
「な〜に赤くなってるのさ。きっと待ってるよ。リヴァイ。」
『兵長は忙しいでしょうし…。最近妙に気まずくて。目が合うと恥ずかしくなってそらしちゃうんで、報告どころじゃありません。』
マリーはまたさみしげに笑った。