第3章 存在
「…そうか。」
抱き合っていると、リヴァイが小さく震えていることに気づいた。
『…でも大丈夫です。私は危ないところを団長に助けてもらいました。だから私は一生団長について行くつもりです。私の心臓は団長に捧げていますから。
それに、兵長とハンジさんも居ます。』
「あぁ。」
リヴァイはマリーを強く抱きしめ小さく頷く。
『…兵長にとって団長は、何ですか?』
マリーはリヴァイの胸の中で顔を上げ、リヴァイを見る。
「…さあな。何なんだろうな。」
リヴァイは遠くを見て言った。
『兵長だって1人じゃないですよ?私ここに来てたくさん兵長を慕っている方にたくさん会いました。それに、私もいるから大丈夫です。』
「君は嫌々ここに来たのかもしれないけど、貴方は1人じゃないよ?ここにはたくさん仲間がいる。それに、私もいるから大丈夫!」
リヴァイは初めててアルマと会った日を思いだしていた。
「あぁ。わかってる。」
リヴァイは再び腕に力を込めた。