第2章 選択
再びリヴァイと呼ばれた男性と目が合う。
『マリー・ヒンメルです‼よっ…よろしくお願いします!!』
今までにない角度で深々とお辞儀をする。
「お前…。」
リヴァイはツカツカとそばまで近づき、マリーの顔を覗き込む。
『な…なんですか。顔になにかついてますか////////』
「フッ。てめぇ何赤くなってやがる。誰もガキに手出したりねえよ。」
マリーの顔はさらに赤くなる。
「リヴァイ。マリーで遊ぶのもそれくらいにしてくれ。
マリー、リヴァイに調理場まで案内してもらいなさい。私は上へ話を通してくる。」
『はい!…あ。団長!』
エルヴィンは扉へ進めていた足を止めて振り返る。
「どうした?」
『私、頑張りますから!調査兵団をおかしいとは思いませんし、誰かの恨みに殺されるつもりもありません。過去を捨てずに、その続きになる新しい自分を作って、指輪を引き取りに来ます。』
「あぁ。待っている。」
一瞬団長の頬が緩んだ気がした。