第7章 始まりと終わり
数人が覚悟を決めて目をつむる。
リヴァイもゆっくりと目をつむる。
マリー…悪い。
その時、一瞬で巨人の腕が巨人の奇声と共に飛んだ。
『…偉そうに言ってたくせに私を1人にする気ですか?リヴァイ兵長。』
リヴァイが目を開けると、息を切らしてリヴァイ達の前に立つマリーの後ろ姿。
「てめえ…来るなっつったろ。」
『今死にかけてた人が何偉そうに言ってるんですか。そういう時は感謝の言葉を言うものですよ。」
再び体制を立て直す巨人を確認し、刃こぼれしたブレードを交換するマリー。
『兵長もボーっとしてないで手伝ってくださいよ。女の子1人に戦わせるつもりですか?』
マリーの皮肉混じりの言葉にリヴァイは微笑むと、
「ガキが大層な口を聞くようになったもんだ。巨人にビビって泣くんじゃねえぞ、泣き虫。」
リヴァイはブレードを構える。
エルヴィンは2人の後ろ姿を見て、とても頼もしく感じていた。
やはりこの2人はお互いをいい方へ引いたようだな。