第19章 芸能界 第11話 ▲
『わかった!!』
安心したのか元気に挨拶するレンだが
俺から見れば空元気にしか見えない
それでも知らないフリをして話を進める
「じゃぁ手当て頼む」
『んっ!!
じゃぁ横向いて??』
「あんまり痛くすんなよ??」
そう言いながら手際よく手当てをしてくれるが
『あらあら、元医者ともあろう方が
痛みに弱いの??ゴローせんせっ??』((ニヤ
嫌味っぽくニヤリと笑いレンは
俺を見上げながら言った
ちょっと待て、この位置は非常にまずい
寝間着の襟が少し緩いのか胸の谷間が…
「っ…そっちの名前で呼ぶな///」
不意打ちの前世での
名前を呼ばれるのは心臓に悪い
そしてその谷間を何とかしてくれ…っ
『ふふ、はーい』
最近ちっちゃいハプニングは続いてるが
俺はこう言うちょっとした時間が好きだ
勿論それは限られた人達だけだが…
特にレンはガキの頃から
一緒にいるし気を許せる存在だ
だから俺は度々あるこの時間を大事にしたい…
だが、レンがその時間を自ら壊していく
手当てが終わってレンはまた黙って
動かなくなった
「…レン??」
『…あ、えと終わったよ、
後はあんまり無理しない事!!
専門じゃなくても元医者なら
それくらい分かってるかっ
手当ても終わったしそれじゃ、私行くね』
悪い癖の2つ目が出た
言いたい事を早口に言う
流石にこのまま逃がす訳にはいかなくなった
「ちょっと待て」((ガシ
『っ!?』
((ボフ
「あ…」
勢い良く腕を掴んでしまったせいでレンの
体勢が崩れベッドに倒れ込み俺はその上に
乗ってる状態、つまり押し倒してしまった
『っ…///!?』
そして、その反動でレンの
寝間着の上が大きくはだけてしまった
はだけ具合はと言うと襟が緩かったのもあり
レンの豊満な胸の片方がモロに出て
オマケにお腹まで寝間着がめくれ上がって
お目見えしている状態だ
「おまっ…///!?」
何で下着付けてないんだよっ///!!
確かに少したゆたゆ揺れるなぁとかさっき見えた
谷間から下着見えないなぁとか思っていたがっ
まさかの事態過ぎて混乱する
『し、仕方ないでしょ///!?
ここにあった下着ちっちゃくなっちゃってて
キツかったんだもん///!!』