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傍にいる[推しの子]

第15章 芸能界 第7話



「懐かしいわねー」

『懐かしいねぇ』

「今度は私がやる側になるとはね
汚い大人になってしまったものよ」((ハハ

「笑ってんじゃねぇよ」

「でも今なら監督の気持ちも分かる
アクアを誘った理由はもう分かってくれたよね??
誰にボロクソ言われようとも
大根と言われてもいい

お願い、私と一緒に良い作品を作って
アンタとなら出来ると思うの」

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アクアside

俺はあの後「今日あま」の事について
聞こうと思い有馬に連絡を入れ指定された
場所に行った

指定された場所はとあるカラオケ
入ったらそこにはレンもいて
正直心臓止まるかと思った

完全に油断してたせいか
心の準備も何も出来ていなく内心焦ったが
思っていた以上にレンが
普通に接してくれたおかげでなんとかなった

最初は有馬に怪しまれたが…

早速台本を渡され
スケジュール??も一応教えてもらった
あとは明日が勝負だ
それまでに台本を読んでおかなければ…

色々考えながらカラオケから出ると

『アクア、一緒に帰ろ??』

と、レンから誘ってきた

-帰り道-

『「…」』

やはり気まずい…
さっきは有馬がいたから何とかなったが
いざ2人っきりになるとこれだ
やっぱり誘いを断るべきだったか…??

『アクア、あのね』

先に沈黙を破ったのは俺ではなくレンだった

『この前の事、謝りたくて…』

「…え??」

謝る?? レンが??
寧ろ謝るのは俺なんじゃないのか??

『まず、私の正体について…
いくらアクアでも…急な事で混乱したよね』

「…それは大丈夫
レンも知ってる通り俺も転生者な訳だし」

『でも私の場合、途中から記憶戻ったから
アクアとルビー…2人とは違うし…』

「それは仕方ないことだと思う」

『そうかな??』

「ああ」

『そっか、でもごめんね??』

「…ん」

『…次が、本題なんだけど…さ』

「…」((ピク

きっとさっきは有馬がいたから
怒りを抑えてただけで実際はやっぱり
怒っているのだろう

覚悟して次の言葉を待った

『私、アクアを傷付けちゃったかな…』

「え…??」

『何度考えても…分かんなくて…』

怒っていない…??
寧ろあれだけの事をした俺の心配をしてる??
どういう事だ…??

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