第15章 芸能界 第7話

｢別に俺は傷付いてなんか…｣

『じゃぁ何で震えてたの??何で急に帰ったの??』

これは正直に言うべきなのか

｢…レンに男が出来たと思ったら
イライラして…気付いたらレンに酷い事してた

レンが泣かなかったらきっともっと酷い事
してたと思う…そう思ったら怖くなって…｣((ｶﾀｶﾀ

俺は思い返してまた震え、
自分の体をギュッと抱きしめた

『アクア』((ｷﾞｭ

｢レン…///!?｣

『まず、アクアは誤解してる』

｢え??｣

『私、彼氏いないよ??』

｢…は??｣

『ふふ、アクアの早とちりだよ
それに、彼氏とかそういうのまだ考えられないし、
と言うか仕事が彼氏みたいな感じだし…??』

｢…良かった｣((ﾎﾞｿ

『なんか言ったー??』

｢いや、何にも｣

そうか、俺の早とちりか…良かった…
…いや、良くない

｢でも俺…最低な事…した…｣

『気にし過ぎだよアクアは!!私怒ってないよ??』

｢それでもごめん…｣

『あーもー、調子狂うなぁ…
何があっても傍にいてアクアの力になりいって
言うのは撤回しないからね!?』

｢…てっきり撤回されるのかと｣

『しませーん!!しゃーなし、
私の取っておきの秘密教えてあげる!!』

｢秘密…??正体の他に何かあるのか??｣

『恥ずかしいから1回しか言わないよ??
私ね、前世ではアクアが推しだったの!!
だからね、アクアになら何されても
怒らないし、嫌いになったりしないよ??
それに、お兄ちゃんポジだし??』((ｸｽ

俺が、推し??レンの、推し…??
そもそも何されてもって…
また誤解されるような事を平気で…

でも不思議だな…レンに推されてるのは
悪い気はしない…が

｢お兄ちゃんポジは余計だ｣

『むー、ずっとそのポジにいたくせに
文句言うのおかしくない??』

｢…うるせぇ｣

仕方ないだろ…
ルビーもレンも危なっかしいんだから

『ま、そういう訳でこの話は終わり!!
アクアも気にしない!!私も気にしない!!
今まで通りで…んや、今まで以上にいかせて
もらうから覚悟しててよね、
私の永遠の推し、アクアくん』((ﾆﾊﾟ

｢っ…くん、はやめろ、キャラじゃない///｣

『あらあら照れちゃって』((ﾆﾏ

｢照れてねぇ…///｣