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傍にいる[推しの子]

第14章 芸能界 第6話 ▲



その時私は全てを思い出した

知らないはずのアクアとルビー
そしてかなちゃんの大きくなった白黒の姿
制服姿の泣いている女性

信じたくはなかった

白黒の3人は私が読んでいた漫画の
キャラクター達で…
そしてその漫画を読んで泣く「私」…

これがノイズの正体

つまり制服姿って事は私は高校生で…
そして何かしらの理由で死んでるって事で…
死んでしまった理由は思い出せないけど
今こうして生きている
所謂「異世界転生」と言うものをしている

最初はパニックになって体調を崩していたが
アイの葬式の日には回復し参加した

あの事件まで楽しそうに笑っていた2人が
今では無表情な人形と化している
漫画と同じ…違うのは「私」がいるという事

アクアはこの時に復讐を誓って動き出す
ルビーはアイドルを本気で志し動き出す
なら「私」のする事は??

この2人の未来の行動を
知っているのは「私」だけ…
最悪を回避できるのではないか??

そう思ってまずは監督の所に
アクアより先に訪ねてちゃんと
アクアを見てて欲しいとお願いをした
その時の私に出来るのはこれくらいで…
あとは時が経つのを待つしかなかった

それまでの間は私に転機が訪れる
子役から役者に、声優の仕事も増えた
極めつけはグラドルだ
流石にアクアに反対されたが
その反対を振り切ってグラドルになった

もしもの為の保険として…

中学3年になってから知っている話になった

ルビーがアイドルになる為に
オーディションを受けまくるというもの
そして尽く落ちていく
アクアはルビーがアイドルになるのを
嫌がって阻止している
でも結局はルビーはアイドルになり
私の知っている通りの展開になった

アクアは役者の才能が無いと分かってからは
裏方志望で監督の所に弟子として
手伝いに行く様になったがかなちゃんと
再会してからかなちゃんの役者頼みを
アクアは受けてしまう
これも私の知っている通りの展開

…私って何のためにいるのかな
何か意味があるんじゃないの??
ルビーがアイドルにならず平凡な人生を…
アクアが役者としてではなく裏方での
人生をおくれていたら??

最悪な展開を阻止できるのが
「私」なんじゃなかったのか
阻止できないなら何が出来るっていうのか

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