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傍にいる[推しの子]

第9章 芸能界 第1話



「だからなんだって言うの??」

『あっ…ちょ、2人ともっ!!』

「したい事をするのが人生でしょ!!
コストとかリターンとかとか
言ってたら何も出来ない!!
何も出来ないまま終わる人生だってあるんだよ
私はそんなのイヤ」((プイ

『ルビー…』

「勝手にしろ
監督の所行ってくる」

『もう、アクアまで…』

お兄ちゃんはママが死んでから
変わってしまった

ずっと暗い顔をして全然楽しそうじゃなくて

監督に弟子入りした後
ずっと何かしてるみたいだけど
何してるか私には教えてくれない

レンは良い意味で変わった

元々子役だったこともありママが死んだ後も
仕事を取り続け今では役者だけではなく
元々持ち合わせていた外見
実年齢より色気を感じさせるスタイルに
成長したレンはグラドルの
仕事をし始めたり役者をしていて培った声を
評価され声優としても活動している
大人気芸能人の1人になっている

ちなみに今日はオフらしい

そんな大人気芸能人はアイの最後の一言を
今でもしっかり守っている

仕事の合間を縫って私達の所に来て
昔と変わらずに傍にいてくれる

変わったのはお兄ちゃんと
レンだけじゃない

苺プロの元社長はあの事件の後
連絡が付かなくなって斉藤ミヤコが
後を引き継いだ

アイというスターを失ったB小町は2年後に解散

現在苺プロにアイドル部門は無く
ネットタレントのマネジメントに
手を広げて運営は成り立っている

「ねー、またアイドルグループやらないの??」

「簡単に言わないで」

『そーだよ、ルビー
ミヤコさん困らせちゃだぁめ!!』

「うー…だってぇ…」((プク

「ありがとうレンさん…
私だってやれるならやりたいわよ
アイの見せてくれた夢は
中々忘れられる体験じゃない

この仕事を長くやればやるほど分かる
あんな奇跡は二度は起きない

でも、あれは宝くじに
当たったようなものだと考えなきゃ
現実はあんなにトントン拍子にいかない

それに…」

「それに…??」

「いえ…そろそろオーディションの
当落の電話がある頃ね」

『え、もう??』

「受かれば向こう様の所属になる逆でしょ??
うちよりちゃんとしてる事務所よ」

「まぁそれは、そうだけど…」

((プルルル

「噂をすれば」

「…っ」((ピッ

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