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傍にいる[推しの子]

第9章 芸能界 第1話



ルビーside

某大型アイドルグループ
追加メンバーオーディション

応募総数13万6114人

応募要項
14~20歳 女性

第1審査 書類選考
通過(合格者 1288人 倍率105.7)

第2審査 面接(全国8会場で実施)
合否待ち(前回開催参考倍率12.7)

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-中学校-

「正直手応えはあるんだよね!!

前回のオーディションは年齢制限に
引っかかったから応募出来なくて
このオーディションを2年間
待ち続けてきたんだから!!」

「うんうん!!
ルビーなら受かるよ!!

ルビーはかわいいしダンスもうまい!!
歌はちょっとアレだけど!!」

「アレ??」

「その欠点を補うくらいの
魅力がルビーにはある!!」

「欠点??とにかく…
このアイドルオーディションは
絶対モノにする!!」

そして…お母さんみたいなアイドルになる

私の名前は星野ルビー
私には友達にも言えない秘密が2つある

母親が熱狂的信者のストーカーに
殺された「アイ」である事

そしてもう1つ
私には前世の記憶がある事

生まれた時から体が弱く
人生の殆どを病院で過ごした

楽しみと言えばドルヲタの活動くらいで
特にアイドルのアイにのめり込んだ

私の命の灯火が消えるその時も
頭の中ではアイの歌声が響いていた

だけど次に目を覚ました時
私は愛の子供として生まれ変わっていて

アイ…

ママが死んじゃうまでの数年間は
私にとっての宝物だ

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-苺プロ-

「私はママみたいになる!!」

((ポン

「夢を語るのは結構だけど
高校受験は目の前だぞ」

『そーだよー??
あっという間だよー??』

「分かってないねお兄ちゃんとレン
私はアイドルになるんだよ」

『…つまり??』

「芸能科がある高校は面接重視!!
学力なんて参考程度!!
アイドルになれば受験勉強なんて
しなくて一石二鳥!!」

「豆知識感覚で人生賭けた
ギャンブルすんな」

『あはは…』

「アイドルを夢見るのは構わんけどさ
アイドルに夢を見るなよ

基本薄給だし30歳前で定年だし
日常生活は常にファンの監視が付きまとう」

『…』

「卒業後の業界生存率も低くて
結局他業種に就職する人が殆どで
こんなにコストとリターンが
見合ってない仕事も中々ない」

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