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傍にいる[推しの子]

第41章 恋愛リアリティーショー 第18話



『…』

「えっあかね的にガチで来たらガチで返すの!?」

「マジで付き合うルートある!?」

「ありかなしで言ったら…ある///」

やっぱり…3人がこの話をするって事は
アクアはあかねちゃんを利用する為に
告白をして前シーズンと同じくキスをするはず…

…ダメだ…かなちゃんの事もあるのに
あかねちゃんの事をすっかり忘れてたなんて

『…わ、私…お手洗い行ってくるねっ』

流石に私もここに居たくなくてトイレに行くと
嘘を吐いて教室を出てゆっくりと中庭に向かった

『…痛い』((ボソ

チクリと鈍い痛みが私の胸を襲う
ずっと気付く事から逃げていた痛み
胸の中心を鷲掴んで痛みに耐える

『っ…』

ヤバい…泣きそう、でも耐えなきゃ…
今はダメ…撮影が残ってる

「レン…??」

『っ!?…ば…戦人…』

中庭に向かいながら必死に涙を耐え、誰かに
縋りたい気持ちを抑えていた時、後ろから
声が聞こえて振り返ったら戦人がいた

「どした??そんな辛そうな顔して…
さっきアクアの野郎とすれ違ったが何か
様子おかしかったからよ」

『っ!!』((ピク

「…やっぱりか」((ボソ

アクアの名前が出た瞬間、反射的に反応を
してしまったのを見て戦人が何かを呟いた

「…気になって教室向かってたらよ
後ろ姿が見えたからもしかしたらって
思って声掛けたら…案の定じゃねぇか」

『っ…な、何でもないよ??
別に辛い顔なんかしてn「いーやしてるね」っ!?』

勘の良い戦人に悟られない様に出来るだけ
いつも通りに接したら言葉を遮られた

「こう見えて俺は
撮影中ずっとレンを見てきてんだ
それくらいの見分けはつくぜ??」

『みて…きた…??』

「あーっいや、変な意味じゃなくてだぜ!?
その、仕事仲間だろ??…ダチでもあるしよ」((ポリ

『っ…』

一生懸命自分の言った事に訂正を
しながら頬を人差し指で掻く戦人
彼を見て、言葉を聞いて…今の今まで
我慢して来た縋りたい気持ちと
涙を抑える事が出来なくなって…

((ダキ

「うおっ…と!?」

『う…あ…ぅぅ』((グス

彼に抱き着いて泣いてしまった

「…何があったか知らねぇが
我慢は良くねぇぜ??遠慮せず泣け泣け」((ナデ

『ふ…ぅ…』((グス

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