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傍にいる[推しの子]

第5章 幼少期 第5話



アクアside

「お前の人生これから長いんだぞ」

あの天真爛漫なルビーが
ここまで落ち込んでしまうとは
想定外だった

どうすればルビーが前向きに
なれるのか俺は考えた

「…かけるしかない、か」

『アクア??』

「…なぁレン、頼みがあるんだ」

『頼み??』

「あぁ、レンにしか頼めない事だ」

『もしかしてルビーの事??』

「話が早くて助かるよ」

『私に出来ることなら何でもするよ!!
ルビーちゃんに元気になって欲しいもんっ』

「ありがとなレン」

『お礼を言うのはまだ早いよアクア!!
私はまだ協力するって言っただけで、
結果を出してないもん
だから、その言葉は結果が出てから』

「…そうだな」((ニッ

『っ!!
アクアってそういう風に笑うんだね
私アクアの笑った顔好きだな』((ニパッ

「ちょ、あんまり見るな///!!」((フイ

『えー勿体ない』

「んな事より!!
ルビーの件を頼むにあたって俺とルビーの
秘密を明かさないといけないんだ」

『2人の秘密…??』

そう、レンにこの事を頼むのには
リスクがある
俺たち双子の母親について、だ

レンを信じるしかない

「俺とルビーの母親は実は…」

『アイ、なんでしょ…??』

「え??」((ビクッ

『あ、ごめん…違った??』

「いや、違くは…ない」
(なんで知ってる??
いや、何でそもそも想像が出来た??)

『やっぱり…
何となく、2回目会った時に思ったんだ』

「2回目??」

『うん、ほら監督から連絡来てさ
映画、共演したじゃない??
その時の監督の条件、アイを出す代わりに
アクアと私が出る事だった訳で…』

(なるほど、そういう事か)

『それに、アクア…必死に見えたの』

「俺が、必死??」

『うん、何としても
アイに仕事を振ってもらうぞって感じ』

「そんな感じしてたか??」

『少なくとも私はそう感じた、かなぁ』

「ちなみにアイだって気付いてから
周りにはその話は…」

『勿論してない
だって、困るでしょ??』((キョト

「その通りだけど…なら話はもっと早い」
(ルビーを元気付ける方法は
今の俺にはこれしか思い付かない…)

「俺の家に来てアイとルビーとレンの
3人でダンスのレッスンをして欲しい」

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