第5章 幼少期 第5話
『え、良いの??』
「じゃないとルビーを
元気づける事出来ないぞ」
『それもそうか…
うあー、緊張するぅ…』
「レンでも緊張するんだな」
『そりゃするよっ
人気アイドル、アイとレッスンとはいえ
一緒に居ることになるんだもんっ』
「大丈夫、レンはいつも通りで
アイには俺から話しておくから」
『分かった!!』
「じゃあ、ルビーの事…頼むな??」
『頼まれましたっ』
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って事があり、今レッスン室には
アイとルビー、レンがいる訳で…
「…少しは元気に
なってくれたみたいだな」((チラッ
このままルビーがいつもの調子に
戻ってくれたら良いのだが…
「…」
気付くと俺はレンに目が行っていた
(身体が完成してないとはいえ
ほぼほぼアイの振り付け出来てる)
暫く俺はレンに見とれていたが
一瞬怖い想像をしてしまっていた
(流石にこれは笑えない想像だぞ…
レンがアイドルなんて…)
そう、レンはその素質を持っている
役者で演技が上手く、可愛いくて踊りも上手い
それに加えコミュ力も持ち合わせている
アイドルにもってこいな人材
(やめだやめだこんな想像…)
半ば無理やり俺はこの想像を
無かった事にした…はずだった
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ふと夜に目が覚めてみるとレッスン室の
電気が付いていたから覗いて見た
「…」
(こいつ…確か演技も上手かったよな
ダンスのセンスそして母親譲りのルックス…)
「…勘弁してくれよ」((ボソッ
夕方に想像していた光景が蘇ってきた
その時の想像はレンのみだったのだが
そこに妹ルビーが加わり、2人で並び
アイドルをしているものだった
(ほんとに笑えない…
怖い想像をしてしまった…)
ルビーを元気づけてもらうはずが
この数時間で起こった何気ない日常から
2回も怖い想像をしてしまった瞬間だった