第5章 幼少期 第5話
『…ルビー、恐れちゃダメだよ』
「え…??」
「そうだよルビー、転ぶのを恐れたらもっと
転んじゃうものなんだよ
もっと堂々と胸を張って立の」
『そうすれば今よりずっと
転ばなくなるはずだよ!!』
「大丈夫だよ
ママを、そしてレンを信じて」
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私の人生はその殆どを病室で終えた
体は不自由で言うことを聞かず
立ち上がることすらままならぬ中で
ひたすらに憧れ続けた
振りだって全部覚えてる
ママのかっこいい動きは
全部脳裏に刻まれてる
あの光は全部
網膜に焼き付いてる
私の光
あんな風に動けたら
あんな風に自由に
もっと
もっと動け!!
もっと私の身体
……あぁ、私も踊っていいんだ
ありがとうママ…
ありがとうレン…
私、前に進めたよ
いつかママとライブで踊って
レンとはこれから先ずっと
何気ない事で踊って過ごしたいな