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傍にいる[推しの子]

第40章 恋愛リアリティーショー 第17話



- 今ガチ現場 -

有馬には感謝しなくちゃな
自分の気持ちに整理がついた
俺は黒川あかねに星野アイの幻影を見てるだけ

「いよいよ撮影も終わりだね??寂しいなぁ
アクアくんの言う通りのキャラ付けしたら
人気も出て…かなり助かったよ、ありがとう」

「アイの演技…いや役作りか
まるで夢を、本物を見てるみたいだった」

『ほんとそれね、吃驚したよ…』

「アレってどうやってるんだ??」

『私も気になる!!』

「いやそんな大層な物じゃ…」((モジ

『でもあれだけトレース出来るのって
そうそう出来る事じゃないよ??
同じ役者として凄く知りたいなぁ…』

流石に同じ役者として完全トレースの
やり方が気になるのかレンは目を
輝かせながら黒川に問い掛ける

「あ、ありがとう灰簾ちゃん…えと、
一応プロファイリングの本とか読んでるんだけどね
一杯調べて自分なりに解釈してるだけ」

『解釈…??』

「例えば情報通りの性格ならきっとそんなに
良い生い立ちじゃなかったのかな…とか」

『…なるほど』

「それに色々勝手な
設定とか付け足しちゃってるし」

『「勝手な設定??」』

「うん、例えば…
アイには実は隠し子が居る…とか」

『「っ!?」』

ちょっと待て…「勝手な設定」って…

『ま、待ってよあかねちゃんっ
そんな…あのアイに隠し子なんて…』

「さっきも言ったけどあくまでも私の勝手な
設定だよ??もし仮に、隠し子がいるとする…
だとしたら色んな感情のラインに整合性が
取れるしっ、不可解だった数々の行動の
理由が分かる…何を考えてどういう人格なのか
数式パズルみたいに分かってくる!!」

『パズルって…』

「…アイの思考パターンってどれ位分かるんだ??」

『ちょっ…アクア!?』

アイと過ごしてきた俺やレンより黒川の方が
アイを理解している…だとしたら…と思い、
聞いてみたがレンが不安そうに止めに入る
だがそんなのはお構い無しだ
利用出来るものは何でも利用してやる

「んー…どういう生き方をして来てどういう
男が好きか…までだいたい分かると思うケド??」

「…」

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