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傍にいる[推しの子]

第40章 恋愛リアリティーショー 第17話



「1番人気はゆき??
でも最近は黒川あかねも調子良いみたいだし
レンもあの長身モデルと良い感じみたいだし
実際の所あんたは誰狙いなの??」

『…別に仕事だもん、そんなんじゃないよ』

「同じくあくまで仕事だからそういうのはない」

「ふーん…
まぁレンは恋愛に興味無いものねぇ…
でもアクアはタイプとかあるでしょ??
年下が好きとか…年上が好きとか!!」

「難しい事を聞くな…最近つくづく思う…」

人間の思考は身体の発達に大きく影響を受ける
赤ん坊の頃は幼児期健忘で記憶の定着が
難しいし第二次成長期の思春期には周りへの
警戒心の高まりをひしひしと感じた
身体が成長して行くに連れて
精神の方が身体と環境に適合していく

「どんどんと「僕」と
「星野アクア」の境目が無くなっていく」

『…』

「…前から思ってたけど
怖くて聞けなかった、あんたもしかしてさ
厨二病??そういうの早く卒業しなさいよ…」

『あーあ…言っちゃった』

((パァンッ

「きゃあ!!」

真面目に話をしてるのにこいつ…
そう思った俺は思いっきり球を
有馬に向けて投げつけた

「まぁ要は俺も高校生って話だ」

『…』

「俺も自分と近い年齢の子を
恋愛対象として認識する」((チラ

『…ん??』

「…まぁある程度上の方が良いのは
間違いないけどな、年下は無理」

ま、1番は同い年だけどな
つーか目の前にいるし

「年上好きって事??
へー??ふーん??へー??」

「早く投げろ」

「…!!へー…ふーん…へー…」

「なんだよ」

少し間を置いてまた同じ言葉を並べる
有馬に少し違和感を覚えた俺は問い掛けた

「なんでもない!!」

((バシイィン

『おおっ』

問い掛けに対した返事と共に勢い良く
投げつけた球が俺のグローブに来た

「お、良い球じゃん」

『こっちから見てても
良い球だったよかなちゃん』

「そう??えへへ」

「本当に初心者か??」

「そうよ、アクアとするのが初めて
見られながらするのもレンが初めて
…2人が1番最初
もしかして始球式アイドル狙えちゃう??」

『調子いいんだから…』

「別に良いじゃない思うくらい!!」

「…再三言うようだが仲良過ぎじゃね」

やっぱり黒川あかねに対する感情は
そういうのじゃない

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