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傍にいる[推しの子]

第36章 恋愛リアリティーショー 第13話



「何に使うの??」

「…「今ガチ」はプロが編集したコンテンツだろ??
そこには「あかねを、悪役にしたら面白い」って
いう意図が存在する」

『…ほんと、タチ悪い』((ボソ

レンの言う通りだ
番組側は仕事だから仕方ない事だとしても
こっちからしたらタチが悪過ぎる

「…どんな聖人も一面だけ切り抜いて
繋ぎ合わせれば悪人に仕立て上げれる
それが「演出」というもの
俺には映像編集のスキルもあるし素材さえあれば…」

「…なるほど、つまりアクたんは
「私達目線の今ガチ」をやりたいんだ
それって誰かの入れ知恵??自分で考えたの??」

「??自分とレンだけど」

「へぇ、勘所わるくない」((ツンッ

『ひゃんっ///!!』((ビク

「!?」

俺とレンで考えたと伝えたら
メムは彼女の後ろに行き一言言いながら背中を
ちょいと突っついたらしくその突っついた
部分がレンにとって良くない所と
急だった事もあり甘い声が響いた

「あや、こんな感度良いとは…」
(というか、女である私でさえ声が
可愛いと思ってしまったっ…不覚…)

『もう!!』

「ごめんごめんっ…で、話戻すけど」

『あっさり…』

「今のこの状況って広告代理店風に言うと
「能動視聴者数が多く強いインプレッションが
期待出来る状況」ってやつなの」

『…魔法の呪文か何かを言った…??』

「お前、たまにバカになるよな」

『失礼な!!』

「はいそこ、イチャイチャしないっ
一見あかねへの叩きが目立っているけど
それって表面的なものでさ
実態としては数%程度のものでしかない
自殺未遂というセンシティブな話題…
殆どの客層は叩くべきか擁護すべきか悩んでる
「無言の人々(サイレントマジョリティー)」…つまり
「答えを求めてるユーザー」が多い」

『また呪文…』

「とりあえず聞こうな??」

『あい』

「そこに「共感性の高い意見(コンテンツ)」を
提出すれば多くの人がそれを正義と
思い込む市場(マーケット)になっている
これだけ注目されてる中だもん
世の中の意見まるっと上書き出来ちゃうかもね」

『要はアクアがやろうとしてる事を
やれば世の中のあかねちゃんへのイメージが
変えられるかもしれないって事…??』

「まぁ、簡単に言えばそういう事だな」

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