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傍にいる[推しの子]

第31章 恋愛リアリティーショー 第8話 ▲



『そか、…ん、ご馳走様っ』

「会計は終わってるから行くか」

実を言うと何を食べるのか分かっていた為
予め支払いは済ませていた

『んぇ!?いつの間に!?だめだよっ!!
私の分の方が大きいから払わせて!!』

「じゃあ今度何か奢ってくれ」

『…それなら、まぁ…分かった』

次何かを奢るという事で簡単に引き下がる
これもレンの優しさから来るものだろう
それを分かっている俺はそういう風に仕向けた
まぁ、奢らせるつもりはないが

「次は何処に行きたいんだ??」

『そうだなぁ…んー』

「…??」

『…カラオケ??』

「…は??」

『いやぁこの世界に生まれてこの方、
そういえば行った事ないなぁってふと思って』

カラオケ、か…いや待てよ??

「…凄い失礼な事言うようだが
お前、歌…歌えるのか??」

失礼なのを承知で思い切って聞いてみた
あれだけずっと一緒にいたのに「歌」は
聴いた事がなかったからだ

『…どうだろう、この世界に産まれてからは
全力でこれでもかって位歌った事ないからなぁ』

「って事は一応は歌えるって事か??」

『まぁ、多分??』

…興味はある
普段元気で明るく、それでいて優しい声が
どの様な声色で歌うのか

「…俺は歌わないが、行くか??」

『歌わないのに良いの??』

「俺は前世も今も聴く側だからな」

『徹底してるねぇ』((クスクス

「まぁな」

『じゃあお言葉に甘えてカラオケに行こう!!
場所はこの前かなちゃんと3人で
待ち合わせした所で良いよね…??』

「おう」

『よし、なら行きましょう!!』

ルンルン気分で歩くレンの
後ろを歩いてカラオケに向かった

- 某カラオケ店 -

目的地に着き、カウンターで機種や時間などを決めて、
案内された部屋番を探しその部屋に入る
その部屋は2人なのに広々とした部屋だった為、
2人して少し吃驚した

『あら、2人しかいないのに
この大きい部屋使っていいのかな??
…まぁ、好都合だけど』

「案内された以上別に良いんじゃないか??」

『アクアが良いなら別に良いけどさ??
さてさて、手始めに何歌おうかなぁ…
そもそも何があるのか分からないから履歴見るか』

「手馴れてるな」

『前世は通いつめたからねっ
…あれ??私の知ってるアニメがある…』

「何てアニメ??」

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