第31章 恋愛リアリティーショー 第8話 ▲
『家庭教師ヒットマン〇EBORN!とか
D.〇ray-man、しゅご〇ャラ、恋と〇…
山田くんと〇人の魔女…まだまだある…』
「…??何言ってんだ??
どれも俺達が餓鬼の時に放送してたアニメだぞ」
『え!?』
今レンが言ったアニメは全部
観てはいないが餓鬼の時に放送したアニメだ
でも確かに…
「TV観てもアイの出てる番組だったしアイが
死んでからはTVなんて観てる暇は無かった」
『うん』
「…もしかしたらだがレンが転生した
事によってこっちの世界にレンの
元いた世界の事が少し干渉したんじゃないか??」
『そんな事…っ無いとも言えないか…』
「憶測に過ぎないけどな」
『いや、合ってるんじゃないかな』
「まぁ、プラスに考えれば良いんじゃないか??
知ってるなら知ってるで歌える訳だろ??」
『それも…そうだね
よし、それなら手始めに!!』((ピッピッ
レンの世界の事が干渉してようと
特に問題は無いと俺は判断し、そう言った
レンもそう思ったのかデンモクを器用に
操作しながらレンは曲を入れた
必然的に液晶画面に目を向ければ曲名が映る
その液晶画面に映った曲名は
〈 いけないボーダーライン 〉
画面を見た後、直ぐに曲が流れる
俺はふとレンを見た
すると立ち上がって目を閉じ、胸元にマイクを
両手で持って静かにイントロを聴いているレン
たったそれだけなのに画になるのは
やはり生まれ持った才能なのだろうか
そして息を静かに吸って目を開いた瞬間だった
『~♪』
「っ!?」
何だ、この大人っぽい力強い声は…
いくら声優もやっているからと言って
とても高1の出せる声じゃない…っ!!
『~♪…ふぅ』
「…」
『あ、アクア…??なしたの??』
「…あ、あぁいや、吃驚して」
『もしかして下手だった!?だとしたらごめんっ
何十年も歌ってないから鈍っちゃったのかな…
いや、そもそも元から歌は上手くは無いけど…』
本気で言ってるのか…??
寧ろその逆だ…
「上手すぎて、何も言えない」
『そ、そんな事ないよ!?
私の好きなアーティスト且つ歌いやすいのを
選んでるだけで何のアレンジもしてないし…』