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傍にいる[推しの子]

第31章 恋愛リアリティーショー 第8話 ▲



- アクアside -

言ってしまった
引かないと言われたからって馬鹿正直に
言わなければ良かったと後悔する

現にレンは大きい目を
パチクリさせて反応に困っているのが伺える

因みにどんな夢かは黙秘権を使わせて貰う

『えと、その夢の原因に心当たりが
あるんだけど当ててもいいかな??』

「は…??」

確かにレンの寝込みを襲うなんて
夢を見た原因は数個ある…だが、
まさか予想と違う反応をするとは思わなかった

朝からレンの胸を不可抗力とはいえ
揉んでしまった後にこの発言だ
てっきり怒ってくるかと思ったが…

そう思いながらレンの言葉を待つ

『私がお風呂に入る前に
言った事が原因…だったりしない??』

「っ…!!」

驚いた…
まさか原因の1つをドンピシャで当てるとは…
俺に限らず男なら誰だって好意を抱いてる異性に
あんな言葉を言われりゃ出てくるだろ…

『…まぁ、仕方ないよね』((クスクス

「怒らないのかよ」

『何で??確かにちょっと吃驚したけど
私が出る夢の内容が悲しい、ホラーの
類じゃないなら嬉しいよ??
私の胸触っちゃうくらいの
えっちぃ夢は少し気になるけど』

「…」

仕方ないと笑うレン
本人は納得している様で…怒る気配が全く無い
不思議に思った俺は問い掛けたがレンは
悲しい系、ホラー系の夢じゃなければ
自分が出るのは嬉しい…そして夢の内容が
気になると…今更だがズレてないか??

『言っておくけど
「アクア」だから思う事だからね??』

「またそうやって…」

『…??』((キョトン

「っ…何でもない」

これは何を言っても
無駄だと思った俺は言葉を濁した
きっとこんな言葉俺にしか言わないだろうと信じて

『…アクアの事だから
どうせ原因これだけじゃないでしょ??』

「っ!?」

『図星??』((クスクス

鈍感なレンが朝から冴えている
…いや違う、昨日から雰囲気が違う、が正解か

今までは何処か1歩引いた所に居た感じだった
なのに…今、目の前にいるレンは
1歩引くどころかグイグイ来る
彼女の中で…一体何があった??

「…とりあえず顔洗ってリビング行こう」

『ん、そうだね』

無理矢理話題を変えて朝食を食べるべく
俺たちは部屋を出た

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