第30章 恋愛リアリティーショー 第7話
「…そうやって言い訳
してると余計勘違いするぞ??」
『っ///!?』
「この俺が勘違いしそうな…そんな言い方してる」
『ちがっ…///!!』
私はただ本当の事を言ってるだけで…
あ…そっか…何となく分かった、かも…
「…??」
『…ねぇアクア』
アクアはもうこの感情の答え、知ってる??
『私の事助けてくれた時に
話した事…覚えてる??』
「…自分の感情が分からないって話か??」
『うん』
「急にどうした??」
覚えててくれてた…なら聞く事は1つだ
『アクアはモヤモヤの正体…分かったんじゃない??』
「っ…そ、れは…」
…やっぱり、もう知ってるんだね
そっか…あとは私が気付くだけなんだ
『大丈夫、安心して??
答えを聞こうとは思ってないよ??
多分だけど、分かった気がするから』
「…」
『さっきの話に戻るけど相手を
アクアだと思ってやってるのは本当だよ??』
「っ…だからその
言い方だと『分かってる』!?」
この先…遅かれ早かれきっとアクアは
かなちゃんの気持ちに気付く時が来る…
それまでは…良いよね??
『どう受け取ってくれても構わない
私は本当の事しか言ってないから』
「っ…」
2人きりの時くらい、良いよね…??
『だから、心配しなくても大丈夫だよ??』
「…大丈夫なら、別に…いい」
この気持ちの正体は…
『ありがとね、心配してくれて』
「…ん」
きっと「好き」、なんだ
『これからも相手役アクアだと思って
演技するから、もし見るんなら…』
そこまで言ってアクアの耳に顔を寄せて
小声でこう言ってやった
『妄想しても、良いからね…??』((ボソ
「なっ…///」
『…なんてね』((クス
「お前なぁ…///」
確定ではないけど気持ちの正体が
分かった今、少し余裕が出来た気がする
この気持ちはきっと実らないけど
想うくらいなら許されるよね??
『たまには私だって反撃するよー??』
「ったく…///」
((コンコン
するとドアをノックする音が聞こえ他と同時に
聞こえたのはルビーの声だった
「お兄ちゃんお風呂空いたよー」
「おー」
『じゃあお風呂先に頂くね??』
「ん、時間気にせずにゆっくりしてこい」
『ありがとうっ』
そう言って私は
アクアの部屋を出てお風呂に向かった