第28章 恋愛リアリティーショー 第5話
- 今ガチ現場 アクアside -
『この前の雑誌見たよ!!イケメンって
言ったら戦人だよねって感じっ』
「よ、よせやい///!!レンにそんな
褒められると照れちまうだろ///??」
『何それ可愛いーっ
戦人ってイケメンなのに
そゆとこ可愛いよね!!』((ニパ
「だあああっ///!!
勘弁してくれぇぇぇぇ///!!」
『ふふっ』
「…」
数日前からレンと戦人の距離が初日より
近い気がする…いや近い、断言する、近過ぎる
レンは初日戦人の事を呼び捨てになんか
していなかったし、戦人もレンと呼ばなかった
それが今じゃお互い呼び捨てとニックネームで
呼び合う仲にまでなって且つ俺より一緒にいる…
レンの隣は俺の場所なのに…
それにルビーがボヤいてたのを「たまたま」聞いたが
(盗み聞き)どうやらノブゆきの他にバトレン…
つまり、戦人とレンのカップリングも密かに
人気があるらしい
…いや、認めるわけないだろ??
どこぞの馬の骨かも分からない人間に
レンを渡す訳にはいかない
そうは思ってはいても、
安全圏でやり過ごす為には
レンに必要以上に近付く訳にはいかない
変に目立つのは極力避けたいところだ
「何とか今以上に近くならないように
出来ないものか…」((ボソ
『考え事…??』((ヒョコ
「っ!?」((ビク
しまった…深く考え過ぎて
レンの気配に気付けなかった…っ
『え、ごめん驚かせる
つもりはなかったんだけど…』
「いや、逆にごめん、
ちょっと考え事してて…気づかなかった」
『なら、いいんだけど…
大丈夫??結構思い詰めてた
顔して何か言ってたけど…』((ジッ
「っ…気に…するな、大した事じゃないしっ///」
久しぶりにレンが至近距離にいて…
それに照れた顔を見られたくなくて
慌てて手で口元を隠しながら俺は答えた
『そう…??
あんまり無理しないでね??』
「…分かってる」
『…ホントかなぁ』
「で、どうしたんだ??何か用があるんだろ??」
このままでは埒が明かないと思った俺は
話題を変えて問いかけた
『あ、えと…その…』
「…??」
『…あかねちゃんの、事なんだけど』((コソ
「…黒川??」