第23章 芸能界 第15話

｢良く手入れされた艶々の髪
あどけなさの抜けない童顔
天然おバカっぽいキャラクター
確かにそう、長年アイドルを追ってきた
私の経験上あぁいう子はコッテリした
オタの人気を滅茶苦茶稼ぐ!!｣

｢視点も分析もなんか嫌だなぁ｣

『流石の私もちょっと嫌かも』

前回のあらすじ
有馬かなをアイドルグループに勧誘したい
(本当はレンも誘いたい)

｢人気出そうならいいじゃん
誘うだけ誘ってみたら??｣

『そうだよ、案外すんなり行くかもよ??』

｢いやまあそうなんだけど…ほら私と
ロリ先輩はただならぬ因縁があるじゃない??｣

『…え??』

｢あったか??｣

｢だってあの人なんか
私に対して感じ悪くない!?｣

｢お前が何度も重曹とか言うからじゃねーの??｣

『そうねぇ…』

｢ムゥ…｣

｢とにかく呼び出しておくから
話だけでもしてみろよ｣

『…』((ﾋﾟｸ

｢…!!｣
(今、レンが…)

｢その上で仲良く出来ないと思うならナシでいいし｣

と言う事でアクアは有馬に連絡をした
一方有馬はアクアから連絡が来る少し前から
携帯を弄っていた

- 2-G -

<見返して見ると有馬かな演技だけ
頭一つ抜けてるのがわかるよな>

｢…フフン!!｣

<あのストーカー役演技めちゃキモくて嫌悪感しか
ないんだけどよくよく観るとカオ良くて複雑…>

｢…｣

自分の事、そしてアクアの事…
ネットで囁かれている文章を見て
アクアの演技を思い出す有馬
そんな時アクアからの連絡が入る

((ﾋﾟﾛﾝ

｢??｣

<大事な話があるんだけど
放課後ちょっと時間作れない??>

｢…!!｣
(なんだろ…なんだろ…大事な話とか改まって…
ええーっ??もしかしてそういう??
困るなぁ…えぇーっ??)

文章を読んで色々と考えながら
放課後、身なりを整えアクアのいる所に
内心ドキドキしながら向かった有馬