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傍にいる[推しの子]

第23章 芸能界 第15話



「お待た…」

「待ってたわ、遅いじゃない」

『ルビーそういう言い方は…』

そこに居たのは呼んだ本人アクアは勿論
ルビーとレンが居た

「あ''??永遠に待ってろ…」

『ほらぁ…』

「大事な話があるんじゃないの??
なんでレンと妹の方も居るの??」

「話があるのはルビーの方だからな」

『騙すような事してごめんね、かなちゃん…』

負い目を感じたレンは有馬に謝罪した

「別に、あんたが謝る事じゃないでしょ…
はぁ、気負って損した…で…どんな話??
私も暇じゃないんだから20秒で済ませて」

「態度露骨ぅ…」

『流石に無理があるよ、かなちゃん』

「お兄ちゃん!!レン!!ここでアイドルやらないって
誘ったら君はアイドル級に可愛いよって
言うようなものじゃない!?凄く癪なんだけど!!」

「なんのプライドなんだよ」

『そうだよルビー、言わないと始まらないよ??』

「レンの言う通りだぞ
一刻も早くアイドルとして活動始めたいんだろ??」

「…そうだよね、確かにそうだ

有馬かなさん
私とアイドルやりませんか??」

「アイドル??何よ急に…」

「苺プロでアイドルユニット組む企画が動いてるの
そのメンバー探してて、有馬さんフリーって
聞いたからまぁ…有り体に言うとスカウト??」

「…これマジな話??」

「大事でマジな話」

「ちょっと考える時間頂戴…」
(…いや…ナシでしょ)

『…』

「…」
(アイドル活動始めたら
「若手役者枠」の仕事を失い新陳代謝の激しい
「アイドル枠」の仕事がメインになる

アイドル枠で跳ねなかったらどちらの仕事も失う
セルフプロデュース上のリスクが大きすぎる

ただ…星野 ルビー、この子からは天才アイドル
「アイ」を彷彿させる何かを感じる

アイとは1度仕事をしただけだけど
売れるべくして売れた「本物」だった
芸能人としての嗅覚がこの子に「可能性」を感じてる

だけど苺プロは大手じゃないし
新規プロジェクトで実績もない

第一…私はアイドルで売れる程可愛くなんて…
私は無謀な賭けに乗るほど愚かじゃない)

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