第22章 芸能界 第14話

｢はい!!｣

｢貴女は｢蜜ドロ｣に出て、みなみさんと
同じくミドジャンの表紙を何度か飾って
…確か声優も最近始めたという、灰簾さん｣

『…そうです、詳しいですね』

｢一応、チェックはしているので｣

不知火はアクアをはじめ、寿、
レンと次々に名前を当てていく

｢…｣
(すご…3人とも不知火フリルに認知されてる…)

｢貴女は｣

｢えと…｣

｢ごめんなさい、何をされてる方ですか??｣

｢私はその…今のところ特に…｣

｢そう、えと…頑張って??｣

不知火に一言、応援されたが1人だけ
認知されていない事に悔しさと恥ずかしさで
いっぱいになったルビーは次の行動に出た

- 苺プロ -

学校から帰ってきて早速
ルビーはミヤコに抗議を始めた
因みにレンは学校初日な事もあり
この場にはいない

｢ミヤえもーん!!早く私をアイドルにしてよー!!｣

｢せかさないで…アイドルグループ作ります
はい、オーディションってわけにもいかないの
ちゃんとしたグループ作るにはちゃんとした
スカウト雇ったり手続きがいるのよ｣

｢でもこのままじゃ…!!｣

- ルビー被害妄想開始 -

<あの子特に仕事無いらしいよ>

<えっ一般人じゃん>

<なんか一般人が紛れ込んでる>

<やっかいなミーハーじゃん>

- ルビー被害妄想終了 -

｢このままじゃいじめられる!!ひえぇぇ…｣

｢そうそう可愛い子なんて見つからないのよ
意欲のある子は大手のオーディションに
粗方持って行かれちゃうし｣

｢レンはどうかな!?歌は聞いた事ないけど
踊れるし可愛いし知名度もあるし…｣

｢駄目だ｣((ｷﾞﾛ

｢え…??｣

｢レンをアイドルにするのは駄目だ
それにあいつは他事務所だろ…｣
(あいつだけは…アイドルにさせちゃいけない)

レンの名前を出した後のアクアの目は
本気のものだった

｢っ…なら芸能科に寿みなみちゃんっていう
胸バカでかくて可愛い子が居るんだけど…｣

｢その子もよその事務所の子でしょ駄目
フリーの子ならまだしも
事務所間の揉め事はごめんよ｣

｢…フリーなら…いるじゃん、フリーランスで
名前が売れてる割に仕事がなくて…顔が可愛い子｣

｢フリー｣という言葉に反応をみせたアクア
思い浮かぶ相手は有馬であった