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傍にいる[推しの子]

第21章 芸能界 第13話



- 数日後 -

視聴者の多くは既にリタイアしコアな原作ファンや
役者のファンのみが視聴を続けていたコンテンツ

「今日あま」の最終回は大きくバズる事も話題になる
事もなく狭い界隈でひっそりと熱烈な賞賛を受けた

- ドラマ「今日は甘口で」打ち上げパーティー -

『…えと、かなちゃん
何で私お呼ばれしてるのかな…』

「Pに頼まれたから呼んだだけよ」

『むぅ…』

「いいじゃない、理由はどうであれ一応は現場に足を
踏み入れた訳だし、Pのお誘いだし??」

『鏑木さんのお誘いなら仕方ないけどさぁ…』

何故かレンまでこのドラマの
打ち上げにお呼ばれしてた

有馬の言う通りではあるが
ここに呼ばれる様な事をしていないのは確かだった

「…こうやって見ると
改めて多くの人が関わってるんだって思うな」

「そうよ、私達の演技には
多くの人の仕事が乗っかってくる
結果を出さなきゃいけないし
スキャンダルなんてもってのほか

…ちなみにあんた彼女とかいるの??」

『…』
(やっぱり、私の知ってる通りだ…)

「居ないからスキャンダルもクソもない」

「そ…ふーん…」

ずっとこの会場に来てから黙りだったアクアが
喋りだし有馬がその言葉に反応し2人で話し出す
レンは2人の会話を聞いて
内心、複雑な気持ちでいた
そんな中、とある人物が有馬に話しかけて来た

「撮影お疲れ様でした」

「あっ…先生…」

『アクア、かなちゃん私は違うとこ行ってるね??』
(原作者、吉祥寺頼子先生だ…
関係ない私はここにはいない方がいいよね)

「おう」

「この作品は有馬さんの演技に
支えられていたと思います
ありがとうございました」

「っ…」

『…良かったね、かなちゃん』

心の底から自分の事の様に嬉しいと思いた時
レンをこの会場に呼んでくれた張本人が現れた

「やぁ灰簾ちゃん」

『鏑木さん!!
本日はお招き頂き有難うございますっ』((ペコ

「いやいや良いんだよ
それに呼んだ理由はあるし」

『理由…ですか??』

「うん、その理由はもう1人揃ったらね??」

『分かりました』
(もう、1人…??)

そう言い残して有馬達の方に向かっていく鏑木
話しかけた人物は有馬でも吉祥寺でもなく
アクアであった

「やぁやぁ最終回好評だったよ」

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