第16章 高性能の媚薬
「ミア、動けないんだろ?俺が運んでやるから汗流そうな。」
「お願いします。」
マーフィスに甲斐甲斐しくお世話をされ、湯船に浸かれば強張った体が弛緩していく。
「マーフィス・・・触り過ぎ。」
「ん?でも、ミアの胸触り心地いいし。あ、ひょっとして違う場所が良かったのか?」
「違う場所?」
「そう、例えば・・・。」
塞がれた唇と、さっきまでマーフィスを受け入れていた場所にマーフィスの指が入って来た。声を発しようとも、唇を塞がれて無駄に終わる。
私の中で指があちこち擦られ、ある部分を知られてしまえば執拗に擦られた。呆気なく身体が跳ねる私。
「また、イッた。可愛いのな、ミアって。」
「も、もうっ、マーフィスってば。」
「そんなトロンとした目をして怒っても、全然怖くない。」
「怒ってなんかないけど・・・。」
「あぁ、もっと気持ちよくなりたい?それなら、って逃がすかよ。丁度、俺のが元気を取り戻したから。」
ひょいっと体を持ち上げられると、マーフィスの元気を取り戻したアレが入って来た。
「マ、マーフィスっ・・・は、恥ずかしい。」
向かい合ったまま挿入され、マーフィスは私の胸の先に舌を這わせてから吸い付いた。甘い声が漏れる。マーフィスの頭を抱き締め、マーフィスから与えられる感触を只管味わされた。
「これで今回は最後にするから、もう少しだけ俺を味わってくれな。」
浴槽から私を抱えたまま立ち上がったマーフィスは、そのまま何度も突き上げ私はしがみつくしか出来なかった。行為が終わった後、すっかり疲れ果てた私は意識を手離した。
ベッドを整え直した後、マーフィスは満足気にミアを眺めていた。ミアの身体のあちこちには、自身が付けた所有印が幾つも咲いている。
頬をつつくと少しだけ身じろぎしただけで、深い眠りに落ちている様だった。少々やり過ぎた感は否めなかったが、後悔はしていない。
耳の奥には、ミアの喘ぐ声が残っている。そのことを思い出すだけで、身体が疼く。
媚薬のお陰でミアの身体の負担は軽減はされていた。それでも、かなり苦しそうな顔をしていたミア。でも、次からは心置きなく自らがミアの服に手を掛け脱がしたい。
ミアの身体を知った今、仲間が言っていた好きな女を抱く快感と快楽は底なし沼の様に抜け出せないだろうと自覚した。