第16章 高性能の媚薬
初めては痛い。そう聞いている。そして今、その真っただ中だ。媚薬は効いている。でも、想像以上にマーフィスのアレはとんでもなかった。
そう、とんでもなかった。私の身体が裂けるかと思う程で、それでもマーフィスから零れる甘い声が嬉しくて只管耐えた。
「媚薬飲んでこれとは・・・何だよ、コレ。」
「何かダメだった?」
「違う。・・・俺、ミア抱くの止められそうにないかも。死ぬほど中がキツイのに、俺・・・ずっとミアの中にいたい。俺を受け入れてくれてありがとうな。」
「ううん。」
「それで、ついでに先に謝っておく。多分・・・今晩は寝かせてやれない。それじゃ、全部入ったから動くな。」
あれ?マーフィスが動き出すと、私の身体の奥から何かがぶわぁっとこみ上げて来る。マーフィスと離れたくないと思ってしまう。
「あぁ、ココがいいんだな。ミアの声が甘い。」
「えっ?あっ、マ、マーフィス、そこは何かっ・・・。」
「いいから何も考えずに俺のを味わっておけよ。こんなに俺を放したくないって求めてくれてんだよな。」
マーフィスの執拗な攻撃に、私は呆気なく白旗を上げた。どれだけ感じさせられたか分からない。確実にマーフィスの形を私の中に覚えさせられた。そして、マーフィスの丹精な顔から大量の汗が滴ってくる。
「悪い・・・汗が。」
「ううん、いいよ。でも、大丈夫?」
「放すかよ。」
「えっ?」
「勿体なくて放せねぇって言ってんだよ。なぁ、ミア。俺たち夫婦だよな?」
「うん。」
「じゃあ・・・俺の子、産んでくれる?」
その意味を理解した私は、マーフィスの目を見て頷いた。
「必死に耐えてたけど、そろそろ無理・・・でも、ミアがいいって言ってくれたから。」
マーフィスは力強く私の中で動いては、そのまま欲を吐き出した。確かに感じる私の中に放出されたマーフィスの子種。
「何だよ・・・この感触。病みつきになりそう。でも・・・まぁいいか。子供は何人出来ても問題無いし。ってことで、続きしようか。」
「続き?」
「そう、続き。まだ夜は長いからな。」
朝方、たっぷり喘がされた私の声は掠れ、それに反比例したマーフィスは何故か元気なままだった。あんなに一晩中、欲を吐き出し続けたというのに。
つまり、部屋の中は汗と欲の塊の匂いで充満していた。でも、身体が怠くて動けない。