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D.World.

第4章 螺旋






「…博士にやらせる?」

意地悪と分かっていながら哀ちゃんに言うとニヤッと口角を上げてそれも良いわねと悪い顔をした。
カフェを出てスポーツ店に向かいながら沖矢さんが博士に説明を始めた。

「スカッシュは“テニスの2倍以上のカロリー消費”と言われるほどハードなスポーツですからね。普段から博士の健康を気にしている彼女なら、冗談でもなさそうに聞こえますね。」

それを聞いた博士は慌てて哀ちゃんに考え直すよう促している。

「冗談よ。」

「あのボールは考える時に握ったり弾ませたりするのに丁度いいんだよ。」

哀ちゃんと私は博士の安堵する様子に笑っていると沖矢さんがトドメを刺した。

「今日の分は消費したようですしね。」

沖矢さんも楽しそうに笑っていた。
今日の分、とはさっきカフェで食べていたケーキの事で、3人に博士はただ遊ばれただけだ。

「君たちなぁ。」

脱力した博士の声が聞こえてまた哀ちゃんと沖矢さんと笑った。




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