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D.World.

第4章 螺旋






「…快斗くん、言ったことなかったけど」

「どうしまし…っ」

彼のモーター付きハングライダーの邪魔にならない様に
背中や腰の手が回せるところにしっかりしがみついて


「…高い所、苦手なんだよね。」


高所恐怖症である事を打ち明けた。


快斗くんの震えを少し感じたと思うと彼は笑い始めた。

「ワイヤー使ってるから平気なのかと思ったぜ。」

「これは致し方なく。というか成る可く低い位置で使ってるか我慢してる。」


そうかそうかと彼は楽しそうにしている。
暫くして地に足がつく感覚がしたから目を開けた。

「お帰りなさいませ。快斗坊ちゃん。」

執事さんが丁寧にお辞儀している。
こちらが例の?と私の事情を快斗くんに聞いている。

「ああ。そのうちパンドラの情報をくれるお姫様だ。」

今は何も情報を掴めてないのが申し訳ないが、その約束は果たすつもりだ。

「だからこそ“世界的大泥棒”ともコネクションを作ったからな。」

「…!会ったのか」

ブレスレットを見せると快斗くんの顔色が変わる。自分の作ったものからより高性能になっていて驚いている様子を見せた。



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