第2章 “才能”
沸々と怒りが湧き上がってきたが正直運転は出来るだろう。ていうかそこまで“洞察力”でどうにかなるって思われてるんじゃないだろうな、と考えた。
そして、どうやって入手したのかは聞かないでおこうと心に誓った。
私の顔色が気になったのか世良ちゃんは明るく、「じゃ、後で交代しよう!」と言ってくれたのでそれに頷いた。
蘭と園子はそれを見て、私らは迎えに来てもらうから後でね!と言ってくれた。
バイクの後ろに乗せて貰い、彼女のバイクを操作する姿を見る。
私が後ろから世良ちゃんの運転する時のクセを言うと彼女はそれに対し嬉しそうに話した。
園子の家にたどり着いた時、ヘルメットを脱ぎ、バイクを降りて歩き始めた世良ちゃんが突然叫んだ。
「楽し過ぎて…コンビニでお菓子買ってくるの忘れてたし、運転も交代してあげてなかった。」
しょんぼりする世良ちゃんに蘭ちゃんが素早く話す。
「じゃぁ、お姉さんにお使い、お願いしよ?」
と、提案をされる。
世良ちゃんはこれをOKしてくれた。
笑顔で行ってきますと言ったものの、心の内ではごめんと謝って、ーーーー
阿笠博士の家に向かった。
第三者said
園子の部屋に入ると園子がテレビをつけ、ニュースが流れる。毛利小五郎探偵事務所で発砲事件がーーー
蘭は急いで携帯を開き、メッセージを見るとコナンくんからで内容は「大丈夫だから心配しないで。ボクもおじさんも無事だけど、捜査のお手伝いするかららんねーちゃんはみんなで一緒にいてね!」
園子が蘭の様子を見て励ます。世良は彼女にバイクを預けた為出られないなと考えていた。
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